昨年12月20日に、令和3年度補正予算が成立しました。
中小企業の生産性向上を継続的に支援する
「中小企業生産性革命推進事業」の一つ、
「ものづくり補助金」について見ていきたいと思います。
「ものづくり補助金」とは?
この補助金は、中小企業等のグリーン、デジタルに資する
革新的製品・サービスの開発又は生産プロセス等の改善に必要な
設備投資等を支援するとともに、赤字など業況が厳しい中で
生産性向上や賃上げ等に取り組む事業者を支援する補助金です。
革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセス改善の設備投資を支援
今回新たに新設された
「回復型賃上げ・雇用拡大枠」「デジタル枠」「グリーン枠」。
賃金引上げを含めた「人」への投資の強化とともに
新型コロナウイルス感染症の拡大で、急速に進む「デジタル化」
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、必要な「温暖化対策」を考慮した
“コロナ克服・新時代開拓のための経済対策”となっています。
見直し・拡充は大きく5つ
1.従業員規模に応じた補助上限額の設定
従来一律1,000万円としていた通常枠の補助上限額が
従業員規模に応じて見直されます。
2.補助対象事業者の見直し・拡充
・補助対象事業者に、資本金10億円未満の「特定事業者」を追加
・企業再生に取り組む事業者を対象とした加点を行うとともに、補助率を2/3に引き上げて支援
3.回復型賃上げ・雇用拡大枠の新設
業状が厳しい事業者に対して、
賃上げ・雇用拡大に取り組むための生産性向上を支援する
申請類型を創設し、補助率を2/3に引き上げて支援します。
4.デジタル枠の新設
DX(デジタル・トランスフォーメーション)に資する
革新的な製品・サービスの開発やデジタル技術を活用した
生産プロセス・サービス提供方法の改善等を行う事業者を対象に、
補助率を2/3に引き上げた(通常枠は1/2)新たな申請類型が新設されます。
5.グリーン枠の新設
温室効果ガスの排出削減に資する革新的な製品・サービスの開発や
炭素生産性向上を伴う生産プロセス・サービス提供方法の改善等を行う事業者を対象に、
補助上限額最大2,000万円、補助率2/3の新たな申請類型を新設。
このグリーン枠の補助上限金額は、従業員規模によって変わります。
今回は、令和3年度補正予算が成立した「ものづくり補助金」について見てきました。
現行の補助金内容と大きく変わることもあり、
補助対象に自社が該当する可能性があるか検討してみてはいかがですか。
ご不明点については、メールでお問い合わせください。